治水・利水用 堤高(m) 36 堤頂長(m) 124 堤体積 (千立方m) 36 総貯水容量(千立方m) 760
『改名されたサーキットダム』
さぬき市の中央部を南北に走る県道2号線は、海岸部の人口密集部(といっても市の総人口は5万人)の津田から徳島県阿波市に向かう旧街道であり、『大川ダム』はその県道沿いに讃岐山脈ひとつ手前の山並みに入るところに位置している。背後の山並みに端を発し、さぬき市の田畑を潤しながら播磨灘に流れ出る津田川を治水し農業用水を確保するための地味な中規模ダムである。
ダムの上流から五名にかけての壇特山と笠ヶ峰間の峠は、後に続く讃岐山脈越えよりもさらに険しいワインディングロードで、繰り返すヘアピンカーブは昔からバイクのタイムアタックの名所として有名である。彼らのスタート地点にも使われていたのがこのダムサイト。一般人はその存在さえ知らない人が多いわりに、一部の命知らず(笑)にとってこのダムは週末の聖地であった。
そもそもこのあたりの地名は『砕石(われいし)』といい、ダム名もそれに習う予定であったのを「コンクリートダムにとってゲンがよくない」と『大川』ダムに変更した由来を持つという。一歩間違えればガードレールからジャンプして木っ端微塵になる危険を顧みない公道レーサーに対しても不安を煽る名前でなかったのは、はたして結果的に良いことなのか悪いことなのかはわからない。
判子のありか 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2176
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「クレストゲート1門のシンプルなダムである。」
クレストゲート1門のシンプルなダムである。
「長尾断層沿いのミニ山脈の山々の間に建設された。写真は花見頃」
長尾断層沿いのミニ山脈の山々の間に建設された。写真は花見頃
「下流底部。歩いても降りられる。」
下流底部。歩いても降りられる。
「県道2号は生活道路ではないので利用する車も少なく、ダム湖も至って閑静である。」
県道2号は生活道路ではないので利用する車も少なく、ダム湖も至って閑静である。
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