治水・利水用 堤高(m)  61 堤頂長(m) 167.9  堤体積  (千立方m) 161  総貯水容量(千立方m) 48200
  『肱川は水清くとうとうと流る』
   南予を代表する一級河川『肱川(ひじかわ)』は「肱のように曲がっている」というその名の由来が示すとおり、複雑な蛇行と474本という多くの支流を持つ川として有名である。大洲市の最南の鳥坂峠(とさかとうげ)に端を発し西予市で支流を集めながら大きく円を描いて再び大洲の中心部に帰り、そのまま長浜から伊予灘に流れ出る大河である。長さに比して標高差が少ないので普段の水の流れは比較的穏やかであり水運の河として地域に果たした役割も大きい。まさしく水清くとうとうと流るる大河である。  しかし、その大河も一旦洪水時になると下流域の大洲から長浜にかけての狭窄部がなまじ大きな水量に耐え切れずに、時として氾濫し甚大な被害をもたらすことが、歴史上たびたびであったという。この大河の中流域で、下流の最後の砦となっているのが、『鹿野川ダム』である。このダムのおかげを持って肱川は最後まで「とうとうと」流れることができるようになったのである。 
   穏やかなダム湖である『鹿野川湖』は、湖面利用が盛んで、特に漕艇の練習場として有名。毎夏には「ドラゴンボート大会」が開催される。周辺は桜やシャクナゲも美しく、たとえれば四国の琵琶湖といったところであろうか。
   また湖はバス釣りやヘラブナ釣りのメッカでもある。遊び人のMさんとその手下Nコンビがどこからか仕入れてきた情報によると、ここには「湖の主」と言われる大型ブラックバスらしき未確認生物(UMA)が潜んでおり、子犬を飲み込んだという目撃談もあるというので、地域活性化に心あるテレビ局はぜひ川口浩探検隊を再結成して「幻の犬食い大魚に挑んで」ほしい。(笑)
   とはいえ、こういった人間達の各種思惑が入り混じった喧騒をよそにして、今日も肱川はとうとうと流れているのである。
  近くのスポット 『四国酒蔵88箇所56番 養老』 http://sake88.info/index.cgi?Sshop=56 『四国酒蔵88箇所57番 千代の亀』 http://sake88.info/index.cgi?Sshop=57 『四国温泉88箇所59番 小藪温泉』 http://onsen88.info/index.cgi?Sshop=70
  判子の場所 ダム管理所にて「四国堰堤88箇所巡礼」を名乗っていただくと 対応していただけます。 9時から17時が対応時間です。
  ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3600
 
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「大洲から肱川ぞいの国道197号線を須崎方面に上ると姿をあらわすダム」 
大洲から肱川ぞいの国道197号線を須崎方面に上ると姿をあらわすダム 
 
 
 
「ダム右岸より 間近で見ると結構な大きさである」 
ダム右岸より 間近で見ると結構な大きさである 
 
 
 
「肱川は西予の山間部をとうとうと流る」 
肱川は西予の山間部をとうとうと流る 
 
 
 
「ダム仙人(別のマニア間ではラジコン仙人)によるダム空撮写真」 
ダム仙人(別のマニア間ではラジコン仙人)によるダム空撮写真 
 
 
 
「ダム下流の国道197号線肱川町道の駅のレストランの『肱川ラーメン』。10年前のご取り寄せ全国一。出汁よりも棒状のストレートな細麺が特徴。」 
ダム下流の国道197号線肱川町道の駅のレストランの『肱川ラーメン』。10年前のご取り寄せ全国一。出汁よりも棒状のストレートな細麺が特徴。 
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