利水用 堤高(m) 29.1 堤頂長(m) 108 堤体積 (千立方m) 31 総貯水容量(千立方m) 104
『四国最西端のミカンダム』
佐田岬半島は、北の瀬戸内海と南の太平洋とを、九州佐賀関との間わずか10キロ強の豊後水道で分ける絵に描いたような半島である。四国最西端のこの半島が『伊方町』である。ここにある『伊方調整池』はもちろんダムとしても東経132度19分60秒と四国最西端である。といっても西から二番目の八幡浜市『布喜川調整池』とは5キロと離れていないくらい四国は狭い。(笑)
伊方の市街地から少し郊外、半島の尾根を岬近くの三崎港まで伸びる自動車用スカイラインの『メロディーライン』の裾野に位置するこのダムは、この地域の他ダム同様、『南予用水』送水システムの中の重要ポイントである。東西に細長いために南向きの斜面が海に沿って果てしなく続く佐田岬半島は、他の宇和海沿岸地域と同様にミカン栽培が盛んな土地であり、この伊方調整池は、半島全体への農業用水確保の池としての機能を担っているのである。
半島半ばの道の駅『きらら館』は、最近、県内で流行りの「じゃこかつ」発祥の地である。館内には「魚の水槽」まであり地元の海産加工品や農産加工品の展示販売ばかりか、有名な伊方杜氏等の民俗資料までが展示されている(近くのスポットも参照)。またすぐ隣には四国電力のビジターハウスがあり、四国の電力システムと原子力のしくみ等についてオープンに公開している。
近くのスポット 『四国酒蔵88箇所54番 伊方杜氏資料館』 『四国酒蔵88箇所55番 宮の舞』
判子の場所 「ひとこと欄」参照
ダム便覧 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2278
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「岬に向かう『佐田岬メロディーライン』の脇にあるダム(メロディーラインからは見えない)」
岬に向かう『佐田岬メロディーライン』の脇にあるダム(メロディーラインからは見えない)
「コンパクトにまとまっているダムである」
コンパクトにまとまっているダムである
「ダム下流面の直近に道路が通っているので正面から見えやすい。(画像はクリックすると拡大します)」
ダム下流面の直近に道路が通っているので正面から見えやすい。(画像はクリックすると拡大します)
「ダム堤端から東に望む伊方の町。(画像はクリックすると拡大します)」
ダム堤端から東に望む伊方の町。(画像はクリックすると拡大します)
「伊方町の隣の長浜町の肱川河口の自動車橋の跳ね橋。四国にもうひとつある高知の「そのまんま跳ね橋」(鎌井谷ダム参照)と違い、こちらはメカニカルな鉄橋タイプである。」
伊方町の隣の長浜町の肱川河口の自動車橋の跳ね橋。四国にもうひとつある高知の「そのまんま跳ね橋」(鎌井谷ダム参照)と違い、こちらはメカニカルな鉄橋タイプである。
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